めかぶの養殖ものがたり~海の恵みへの挑戦と情熱~

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はじめに

気仙沼の豊かな海で育まれる「10秒deおいしいめかぶ」。農林水産大臣賞を受賞し、楽天市場のめかぶ部門で32週連続1位を獲得するなど、多くの方に愛されている当社の看板商品です。その美味しさの秘密は、厳選された原料と独自の"旨味封じ込め製法"にあります。

しかし、より安定した品質のめかぶを提供するために、私たちは一歩踏み込んだ挑戦を始めました。それが「めかぶの養殖」です。失敗と挑戦を繰り返した養殖への道のりを、ここに記録として残したいと思います。

挑戦の始まり~リベンジの年~

昨年の養殖は失敗に終わりましたが、今年こそはリベンジの年。地元の漁師さんから素晴らしい種となるめかぶをいただき、新たな挑戦が始まりました。

失敗に終わった昨年の養殖
失敗に終わった昨年の養殖
リベンジの年
リベンジの年
種となるめかぶ
種となるめかぶ

工場に持ち帰っためかぶを乾燥させると、めかぶは生命の危機を察知します。およそ2時間後、子孫を残すために遊走子(茶色い粒状のもの)を放出しました。めかぶにとってはサバイバルの本能、私たちにとっては養殖の第一歩です。

めかぶの乾燥
めかぶの乾燥
待つこと2時間
待つこと2時間
胞子を収集する様子
胞子を収集する様子

種付けの緊張感

遊走子を出すことに成功したら、次は種付けの段階へ。ロープを特殊な方法で編み、ほぐすことで種がつきやすくなります。

海水を満たしたタンクに遊走子を出しためかぶを入れると、タンク内が茶色く濁りました。これは遊走子が海水に充満している証拠です。用意したロープをタンクに沈め、種がつくのを約20分待ちます。

種付け用のロープを準備する様子
種付け用のロープを準備する様子
めかぶをタンクへ
めかぶをタンクへ
水は種で茶色に
水は種で茶色に

時間が経つと、ロープの色が変わってきました。種がしっかりとついた証です。このロープを袋に入れ、地元の漁師さんが丁寧に縛ってくれました。そして穏やかな気仙沼湾へ出航し、養殖場へ向かいます。

ロープに種を付ける様子
ロープに種を付ける様子
種が付いたロープの様子
種が付いたロープの様子
種付けロープの袋詰め作業
種付けロープの袋詰め作業

海との対話と育成の日々

種付けしたロープを海に沈め、自然の営みに委ねる瞬間は、毎回緊張と期待が入り混じります。美味しいめかぶが育つことを祈りながら、海へと戻しました。

養殖場に到着
養殖場に到着
ロープを包んだ袋を海へ
ロープを包んだ袋を海へ
祈るのみ
祈るのみ

4ヶ月後、種がちゃんと付いているか確認するため、ロープを引き上げます。顕微鏡で見ないと発芽の有無は判断できないとのこと。袋には様々な生き物が付着していましたが、これは海に栄養があるという良い証拠です。きっとめかぶも元気に育っているはず。そう信じて、再び海へと戻しました。

あれから四ヶ月
あれから四ヶ月
ちゃんと種は付いているか?
ちゃんと種は付いているか?
漁師さん「顕微鏡で見ればわかります」
漁師さん「顕微鏡で見ればわかります」

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丹念な手入れと待ちわびる発芽

ロープを海に戻してから約1週間後、発芽の確認のため再び引き上げました。この段階では、まだ肉眼で確認できる芽は出ていません。

発芽を促すため、ロープについたゴミを丁寧に取り除き、徐々に太陽光に近づけるよう少し引き上げて寝かせます。これにより、種は成長しやすくなるのです。芽が出るまで定期的にこの作業を繰り返します。

再度の確認でも、まだはっきりとした芽は見られませんでした。漁師さんに確認してもらいましたが、「これはまだ違う」とのこと。それでも諦めず、今度はロープ同士が擦れないように一本に結び、均一に日光が当たるよう伸ばして海に戻しました。

「ロープの手入れ」へ
「ロープの手入れ」へ
前回、種のついてロープを袋から出し
前回、種のついてロープを袋から出し
芽はまだ出ていない
芽はまだ出ていない
ロープについているゴミを取る
ロープについているゴミを取る
徐々に太陽光に近づけるよう
徐々に太陽光に近づけるよう
少し上に引き上げて寝かせる
少し上に引き上げて寝かせる

挫折からの再起~諦めない心~

残念ながら、結局芽が出ることはありませんでした。しかし、「めかぶを養殖したい!」という情熱は消えることなく、新たな方法を模索しました。

種付け業者さんからワカメの芽を仕入れ、養殖を再開することにしました。仕入れたワカメの芽を気仙沼の海に適応させるため、まずは海水に慣らします。芽が少し大きくなったら、株を切り分け、ロープに丁寧に挟み込みました。

種付け業者さんから、ワカメの芽を仕入れ
種付け業者さんから、ワカメの芽を仕入れ
海水に慣らす準備作業
海水に慣らす準備作業
株を切り分け、ロープに挟む
株を切り分け、ロープに挟む

このロープを海に繋がせ、再び成長を待つ日々が始まりました。

ロープを海に寝かせ、成長を待つ
ロープを海に寝かせ、成長を待つ
ロープを静かに海に
ロープを静かに海に
ワカメの成長の様子
ワカメの成長の様子

待望の収穫~努力が実を結ぶ瞬間~

ロープに種を挟み、海へ寝かせてから1ヶ月。冬本番の寒い海上で、果たして成長は順調か確認します。

驚くべきことに、ワカメは順調に成長していました!何度も失敗を繰り返し、諦めかけた時もありましたが、この時を待ち望んでいました。ついに「めかぶの季節」が到来したのです。

成長したワカメの確認
成長したワカメの確認
冬の海での収穫作業
冬の海での収穫作業
応援ありがとうございました
応援ありがとうございました

養殖から見えてきた海の恵みの価値

この養殖を通じて、改めて気づいたことがあります。めかぶの栽培には、自然との対話、忍耐、そして情熱が必要だということです。

海の恵みは決して簡単には手に入りません。漁師さんたちの知恵と経験、そして自然のリズムに寄り添う姿勢が、良質なめかぶを育てる鍵なのです。

当社の「10秒deおいしいめかぶ」は、このような漁師さんたちの情熱と技術に支えられています。丸繁商店独自の"旨味封じ込め製法"は、まさに海の恵みを最大限に活かすための工夫なのです。

養殖体験を通じて学んだ品質へのこだわり

「10秒deおいしいめかぶ」の特徴である「鮮度の高さ」「シャキシャキとした食感」「めかぶ本来の味と磯の香り」は、原料の品質あってこそ。私たちはこの養殖体験を通じて、より良い原料の見極め方を学び、製品の品質向上につなげています。

自社での養殖は、安定した原料調達だけでなく、「本物の美味しさ」に対する理解を深める貴重な機会となりました。これからも、海の恵みに感謝しながら、皆様に喜んでいただける製品づくりに取り組んでまいります。


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有限会社 丸繁商店
本社工場 : 宮城県気仙沼市赤岩港160番地2
前浜工場 : 宮城県気仙沼市松崎前浜74番地
TEL: 0226-23-4941 FAX: 0226-23-0412